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「ECO-TOPプログラム」とはどのようなものですか?

 「ECO-TOPプログラム」は、自然環境の保全を推進するために、自然環境分野で幅広い知識を有し、アクティブに行動できる人材を、大学、企業、NPO、行政が連携して育成し、社会に送り出していくための認証制度です。 具体的には、大学や大学院が自然環境保全のための教育課程を設け、それを都が「ECO-TOPプログラム」として認定し、授業やインターンシップなどを通じて、大学、企業、NPO、行政が連携して人材を育成するとともに、都はプログラムの修了者を登録し、自然環境に関する最新の知識・情報を得る機会を提供するなど、継続的な支援を行っていきます。 「自然環境保全のための人材育成プログラム」の英語訳である、Ecological Conservation‐Training of Personnel Programの頭文字を取った略称として「ECO-TOPプログラム」と名づけました。

「ECO-TOPプログラム」の具体的な内容を教えてください。

 「ECO-TOPプログラム」は、大学での30単位以上のカリキュラムと4単位以上のインターンシップから構成されます。 カリキュラムは自然環境に関連する、自然科学、社会科学、人文科学の各分野の科目で6単位以上、演習・実習型の科目が6単位以上とします。 インターンシップは、企業、行政、NPOの三者すべてで実施します。そのほかに、カリキュラムは、現在の環境問題と自然環境との関わりを扱う概論的な導入科目、各大学が修了判定を行う最終のとりまとめ科目、野外の救急救命を実践的に行う科目を必修科目とします。

「ECO-TOPプログラム」が目指している人材像を教えて下さい。

 「ECO-TOPプログラム」が目指す人材像は、一言で言えば、自然環境に軸足を置いたゼネラリストです。 つまり、特定分野に特化した専門家ではなく、分野をまたぐ視点を持って仕事ができる人材です。具体的には、  1.自然環境保全に向けて様々な主体と協働できる、  2.次代の自然環境を見据え、一地域の現場の活動を、グローバルな視野に立って考えることができる、  3. 現場感覚を持ち、アクティブに行動できる、 といった能力を有する人材を育成したいと考えています。 自然環境分野で活躍する幅広い人材を育成するという目的で、企業の社員をはじめ、行政職員や大学の研究者、NPOでの実務者など、様々な職業に就くことを視野に入れています。

「ECO-TOPプログラム」を修了するメリットは何ですか?

 「ECO-TOPプログラム」の修了者は、東京都に登録され、自然環境分野に関する情報を定期的に得ることや、企業・NPO・行政から構成されるネットワークに入ることができるといった、フォローアップが受けられます。

「ECO-TOPプログラム」は資格制度ではないのでしょうか?

 本制度は、各大学が設定する自然環境に関わる一定の教育課程を認定する制度であるため、認定されたプログラムを修了すると、ある職業に就くことを保証するような、業務独占資格ではありませんが、自然環境保全のための人材育成制度において、自然環境に軸足を置いたジェネラリストを育てるECO-TOPプログラムの修了者として東京都の名簿に登録する、登録制度です。

「ECO-TOPプログラム」は就職の際に役立ちますか?

 履歴書の免許・資格欄等に「ECO-TOPプログラム修了」もしくは、「ECO-TOPプログラム修了見込」と記載できます。 また、認定されたECO-TOPプログラムを修了した際には東京都が履修を確認し、知事名の修了者登録証を発行いたします。  就職活動の際には、「ECO-TOPプログラム」を履修して得られた経験や能力(企業・NPO・行政すべてにおけるインターンシップで様々な業務を実践的に経験することにより、培った実質的な調整力や判断力等)を自己アピールの材料に活用することができます。

「ECO-TOPプログラム」の認定とはどういうことですか?

 東京都が制定した「ECO-TOPプログラム」認定要綱及び認定審査基準に基づき、大学から申請されたプログラム―カリキュラムとインターンシップから構成―を、認定審査会に諮問し、ECO-TOPプログラムとして相応しいかを審査・判定した後、手続きを経て東京都知事が認定します。

「ECO-TOPプログラム」の認定を受けるメリットは何ですか?

 大学が申請する一定の課程を、第三者機関である認定審査会で審査し、東京都が認定するという手続きを経ているため、大学のレベルや学科の特徴に関わらず、一定のレベルを認定審査会及び東京都が認証するという点で客観性が高いものとなっています。

「ECO-TOPプログラム」認定審査会とは何ですか?どのようなメンバーから構成されていますか?

 「ECO-TOPプログラム」認定審査会は、ECO-TOPプログラムとして相応しいかどうかを審査し、判定します。認定審査会の下部組織である検討部会に、申請書の事前精査を付託しています。検討部会では、専門分野の学識者が精査した大学の事前申請書に基づき、大学の担当者にヒアリングし、必要に応じて実地調査を行います。検討部会での指摘を踏まえて修正した正式申請書を審査会にかけ、大学の責任者からの説明及び回答を経て、認定審査会でECO-TOP プログラムとして認定するかどうかを審査し、認定か否認かを決定するというしくみを取っています。認定審査会及び検討部会とも、学識者及び企業・NPOの有識者から、構成されています。